完全取材拒否。マスコミに登場したことは一度もありません。一見お断り。どこにあるのか言えません。店名も明かせません。まったくないわけではありませんが、ネット上に情報はほぼ皆無(誤情報はいっぱいありますが)。食べログにも載っていません。
写真を撮って公開することも許されないのですが、今回、特別に許可を頂き、ほんの少しですが掲載します。
※2017年10月7日追記:10月6日深夜に放送された「寺門ジモンの取材拒否の店」で初めてテレビに登場しました。店名や場所は伏せられたまま、肉だけが映っていました。そして、11月に閉店することも公表されました。残念……。繰り返しますが、食べログに載っていません。追記以上
※2017年11月27日追記:11月26日、閉店しました。長い間、お疲れさまでした。そして数々の奇跡、本当にありがとうございました。追記以上
名物のキャベツ。これで「もしかして、あそこ?」と思う方もいるかもしれませんが、おそらくそこではないです。
薄ーくそがれたミノ。両面を1秒ずつ焼きます。否、1秒でも長いくらい。コリっとしますが、すぐなくなります。とてつもない包丁です。丁寧に仕事が施されているから、他ではまずありえないようなミノができあがります。
これ、牛タンです。こちらもササっと表面を炙る程度。タンなのにもはやタンじゃない。なんなんだ。
塩を振りかけているだけなので、タレの味ではなくハラミの味がしっかりします。これがハラミなんだなぁ。濃厚。
ペクトラル。肩バラとお母さんはおっしゃってましたが、おそらく肩バラより先の部位。しっかりとした赤身のうまみが味わえます。サッと炙れば十分。ちなみに、カットの仕方で牛肉の部位の名称が変わります。国によってもカットの仕方が違うので、いろいろな呼称があるのです。
この他にも4種ほどを食べました。どれもこれも奇跡。
うまいのは当たり前。うまいに決まってる。そして、うまい焼肉屋なんて日本中にいっぱいあります。けど、ここは違います。すごいんです。
取材拒否で一見お断りというと、高飛車な店と思われるかもしれませんが、まったく違います。お母さんはとても楽しくて、かわいらしい方。今回はお父さんとは話せませんでしたが、お父さんも優しい方です。
お二人とも肉に向かう姿勢が真摯です。殺気立ったすさまじい肉です。だからこちらも真剣に頂きます。ペチャクチャ無駄口叩く暇なんてありません。
ギュっと目を見開き、細部にまで目をやります。すると肉が語りかけてきます。肉が望む通り、炎と1、2秒の真剣勝負を挑みます。ひと噛みごとをじっくりと堪能します。ひときれ食べ終えるごとに、柔道か空手のごとく、心の中で"相手"に一礼。そして、次の試合へと向かいます。
そうだ。そうなんだ。肉を食べてるんじゃない。私は肉の、お二方の魂を頂いているんだ。
素晴らしい誕生日プレゼント。ありがとうございました。
追記:この日以外に行った際、撮った写真も追加しています。
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