三軒茶屋駅から徒歩8分。学芸大学駅、祐天寺駅からだと25分くらいかかりますが、下馬通り以北の下馬あたりにお住まいであれば、徒歩でもすぐ。三軒茶屋駅から栄通り商店街を抜け、日大通り商店会も抜けた先に渡辺畜産というお肉屋さんがあります。
ある日、前を通ると店頭に人だかりができていました。「なんだろう?」と思って近づいてみると、どうやら肉を売っているようです。よく通る道ですし、渡辺畜産は知っていましたが、小売りをしていることは知りませんでした。
取り扱い品のリストが表に出ています(※写真は2023年2月下旬撮影)。メインは牛・豚・鶏で、肉もモツ/ホルモンもあります。その他、ラム、うさぎ、馬刺し、合鴨といった珍しい肉やロースハム、ウィンナー、生ハムなどの加工食品もあります。フォアグラも!
店頭に人がいることに気付くと、お店の方が表に出て来て注文を聞いてくれます。もし、お店の方が出て来てくれないようだったら、外から声をかけてみてください。
お客さんに品物を渡しに出てきたお姉さんが声をかけてくれました。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「ガツをお願いしたいんですが」
「どれくらいでしょう」
「ひと塊。300gくらいですかね?」
「そうですねぇ。では、300gですね」
「いや、別に何グラムでもいいんです。ひと塊お願いします」
「あ、はい」
あれ? こう注文する人、珍しいのかな?
「こちらはいつ頃から?」
「ずっと長く卸をしてきたんですが、去年(2020年)から小売りも始めました。では、少々お待ちください」
コロナの影響でしょうかね。自宅で料理する人が増えたから? あるいは飲食店からの注文が減って、少しでも売上を補填しようと小売りも始めた?
「ガツのかた~? あ、はい、お待たせしました。280gですが」
「ちょうどいい感じですね」
ビニールに入ったガツを受けとります。おっとっと。冷凍か。まあいいや。冷凍ものをカットするから「ひと塊」という言い方が通じづらかったのかな?
後日、再び渡辺畜産へ行き、マルチョウを買おうとしたのですが、1kg単位の冷凍だったのでやめておきました。キロ単位の冷凍ということはブロック状になっているはず。全部を解凍しなければいけないので、普通の家庭ではちょっと扱いづらい。モツ系は冷凍が多いんでしょうね。
こちらがガツ。豚の胃です。ボイルしたものを冷凍しているのかな? 普通はそう。お湯で解凍して、そのまま5分ほど茹でました。一個分はなかったような。
いつものようにガツ刺し/ガツポンに。ガツはクセの少ないモツなのですが、冷凍ものだからでしょうか、一層、クセが抑えられていました。風味が弱いというか。モツのクセが苦手という人には、むしろこういうほうがいいかもしれませんね。
商品が冷蔵ケースに陳列されていませんから、目で見て選べません。かといって、どんなものかといちいち出してもらうのも悪いので、基本的にはとにかく試しに買ってみるしかありません。何度も通って、いろいろ買ってみて、好みのものを見つけ出すというのが正解でしょう。
レビューなどを見ていると、牛・豚の普通の肉は安くておいしいと評価が高いようです。ちょっといいお肉を手ごろな価格で買いたい時に重宝ですね。
モツ系は冷凍ものが多いと思われます。しっかり煮込んだり炒めたりする料理にいいかもしれません。ハチノスが安いですから、トリッパを作る時とかね。
追記。
ある日、鶏もも肉を買いました。118円/100gで350円でした。1円単位は切り捨てでオマケ。
透明な袋に詰められた2kgの業務用鶏もも肉から取り出していました。生産者は不明。ごくごく普通の鳥もも肉です。けど、スーパーで買うより安い。最近は若鶏(ブロイラー)でも130円/100gくらいしますもんね。
花椒をきかせた麻辣火鍋に。特別おいしいというわけではありません。けど、そんなものを求めていたわけでもなく、これで十二分。おいしかったです。
追記。
後日、ハチノスを買いました。130円/100g。580円だったので、450gくらい。MACESAというニカラグアの大手メーカーのもの。
別日に買ったハチノスはこんな感じでした。日によって違うようです。余談ですが、40人前のトリッパを作るためにこんなに買いました。
解凍する程度に一度茹でて、適当なサイズにカット。
炒めた玉ねぎ・ニンニク、ホールトマトと一緒に圧力鍋で15~20分煮込めば、トリッパの完成(調味料は塩・コショウのみ)。
トリッパパスタやトリッパのライスグラタンにしてみました。とてもおいしかったです。
ハチノスはいつもハナマサで買ってたのですが、渡辺畜産のほうが安いので、今後は渡辺畜産で購入することになりそうです。
SHOP DATA
- 渡辺畜産
- 東京都世田谷区下馬2-19-9
- 03-3418-6298
- 公式