「渡来武(トライブ)」(学芸大学・自由が丘)は醤油ガッツリの本物の家系ラーメン。ライス、半熟味付玉子は無料、チャーシューの切れ端もサービスで気前がいい!

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学芸大学駅から徒歩30秒。東口の八百屋「ボラボラ」を曲がった細い筋に「二代目 渡来武(トライブ)」というラーメン屋があります。2018年7月2日にオープンしました。

同店の2階は「シーシャカフェ TRIBE(トライブ)」。同じ建物に同名の店が2軒w たまたまなんですけどねw

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「武蔵家 日吉店」で修行していた方が自由が丘に「渡来武」を出店し(2015年8月)、2号店「二代目 渡来武」を学芸大学に出店したという流れです。「武蔵家」からも花が来てますね。「渡って来た武蔵家から」で「渡来武」。

オープン日とあって、7、8人並んでいました。列の先頭3人組はプレミアワンらくらくブルブル

「『いるんじゃない?』『いやー初日からいないでしょう』ってさっき話してたんですよ(笑)」(プレミアワン)

出がけに大きなくしゃみが出たのはこれだったかw 15~20分ほど並んで入店。

さて、家系(いえけい)に馴染みのない方もいると思うので、ポイントを絞りつつ紹介していきましょう。

渡来武は本物の家系ラーメン

食券機

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いろいろありそうに見えますが、基本的にはトッピングとサイズの差です。初めて来たのなら、ラーメン並もしくは中がいいと思います。詳細は後述しますが、この後もいろいろあるので、普通のラーメンでいいでしょう。あと、結構ボリューミーです。味もパンチがあります。私は今回、中にしたのですが、腹パンパンになりました。

好みを伝える

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食券を渡す際に好みを聞かれます。麺(かため・ふつう・やわめ)、味(こいめ・ふつう・うすめ)、脂(おおめ・ふつう・すくなめ)の好みを伝えましょう。私はかため、ふつう、ふつう。そして、家系にあまり来たことがないのであれば、かため、ふつう、ふつうがお勧めです。絶対に味濃いめ、脂多めにしないようにw

ちなみに、この脂は鶏油(チーユ)です。豚の背脂のようなものではなく少し黄色みがかった透明な鶏の脂。

店内観察

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らくらく店長・はるか君のいた席に座ると、隣はプレミアワンの健作君、ブルブルのももちゃん

5~10分ほど待つことになると思いますが、その間は店内を観察。これもまた楽しい。

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ホワイトペッパー、ごま、酢、しょうが、にんにく、豆板醤、キュウリの漬物(きゅうりのキューちゃん的な)が据え置かれています。

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豚骨、鶏ガラ、野菜でスープを取っていて、武蔵家直伝の特製ラーメン醤油を使っています。鶏油(チーユ)は味わいをこってりさせるとともに、スープの表面に膜を張るので、スープを冷めづらくさせる効果もあります。麺は家系でよく使われる酒井製麺の中太ストレート麺。

ライス無料

「渡来武」はライス無料でおかわりも自由。最初に聞かれるのですが、初めての際は頼まない方がいいかもしれません。一度、ラーメンだけ食べてみて、量の具合を知ってから、次回以降に頼んで下さい。隣のプレミアワンはライスで死にそうになってましたw

半熟味付玉子無料

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並んでいる際、こんなカードをもらいました。これがあれば半熟味付玉子が永久に無料となります。いつでも誰でももらえるのかは不明です。

巧みなPRかもしれないけど、なんかいいじゃん。気持ちよね。

本物の家系

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デフォルトの具はチャーシュー、のり、ほうれん草。黒い丼に濃い茶色のスープは迫力があります。

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まずはスープをひと口。

……ありがとう。

かすかなとろみ。しっかりとした豚骨。そしてガッツリしょっぱめの醤油。店頭には「本物の家系を提供します」と書かれていました。うん、本物だ。これが家系なんだよ。

「二代目 渡来武(トライブ)」ができる前の"家系"は、あんなの私にとって家系じゃない。家系はこうでなくちゃ。暴力的なまでに醤油がガツンと来なきゃね。

看板に偽りなし。もちろん好みはあるでしょうけど、これは本当に家系です。よかった。ようやくちゃんとしたまっとうな本当の家系が来てくれた。だからありがとう。

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もしかしたら、もう少し太めの麺が好みの人もいるかもしれませんが、私はこれくらいがちょうどいいと思います。ブリッブリで食べごたえのある中太麺は風味がしっかりしてて、スープとよく絡みます。

2/3ほど食べたら玉子を崩す。ガツンと来ていた醤油がまろやかに。酢や豆板醤も試してみたいけど、初回の味変はこれくらいに留めておこう。最初はできるだけそのままを。食に関しては原理主義者なのですw

サービスチャーシュー

「こちらサービスです。お好きなだけどうぞ」

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これも一部の家系ではよくあるパターン。チャーシューの切れ端がサービスで頂けます。これがあるから、チャーシュー麺にする必要ないでしょ?

自分の分を取り終えたら、チャーシューの入った丼を隣へ回して下さい。

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デフォのチャーシューはしっとり。サービスチャーシューはしっかり。いいねぇ。

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ライスも味玉もチャーシューも無料。気前がいい。そして、店主をはじめ、スタッフは威勢がいい。ただ、うるさくはありません。なぜなら、ちゃんとコミュニケーションを取ってるから。

並んでいる時、店前を通る中学生に味玉チケットを渡して、「来てくれよなー!」と店主。自由が丘の常連の学生は試験が終わったばかりだそうで、「試験終わって来てくれたらしいから、サービスしてやって」とスタッフに声をかけていました。

どこぞのうるさいだけの店とはまったく違う。ああいうのは大声を出して自己満足的な悦に入ってるだけ。一方、「渡来武」は忙しくラーメンを作りながらも、しっかり客に向いている。その上で元気に声を出し、客と触れ合う。見ているだけでも気持ちがいい。

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本当にガッツリです。醤油がすごいです。家に帰ったら喉が渇く渇くw しょっぱさが相まって量的にも多く感じます。最初は並(もしくは中)でライスなし、かため、ふつう、ふつうがお勧めです。ぜひ一度。これが本物の家系なんです。

しょっちゅうは食べないんだけど、たまーに無性に食いたくなるんだよなぁ。ガッツリな家系がw

DATA
店名二代目 渡来武(トライブ)
住所東京都目黒区鷹番3-1-9 第四牡丹ビル1F
電話番号03-3760-6438
URLtwitter
DATA
店名 初代 渡来武(トライブ)
住所 東京都目黒区自由が丘1-12-4 1F
電話番号 03-3725-0128
URL twitter

家系ラーメンの系譜あるいは吉村トライブ

長距離トラックの運転手をしていた吉村実氏が「ラーメンショップ」(平和島)で半年働いた後、横浜市磯子区の新杉田駅近くに「吉村家」を開店しました(1974年)。同店の豚骨醤油ラーメンはまたたく間に人気となり、2号店「本牧家」が開店し、ここで働いていた神藤隆氏が1988年に「六角家」を開店。

これらから続々と弟子たちが独立し豚骨醤油のラーメン店を開店させていきました。そして、その多くが「~家」という店名だったことから、家系という言葉が誕生します。

家系ラーメンの特徴は、豚骨醤油のスープ、もちもちした太めのストレート麺(多くは酒井製麺。酒井製麺は吉村家の流れを組む店にしか麺を卸さないとの情報も)で、具はチャーシュー、のり、ほうれん草。ライス無料という店も少なくありません。

「渡来武」もまさにこの流れを汲んでいます。「吉村家」の2号店「本牧家」(あるいは六角家?)から派生した「たかさご家」。「たかさご家」から独立した「武蔵家 中野本店」。その支店「武蔵家 日吉店」から独立した「渡来武」。

なるほど確かにtribe(部族、種族、家族、仲間)ですな。家系トライブと言うとダブルミーニングぽく見えるから、吉村トライブかw

参考/wikipedia:家系ラーメン

家系は豚骨醤油じゃなくて醤油豚骨

私の家系の原体験はあやふやなのですが、おそらく高田馬場のさかえ通りにあった「千代作」(2014年閉店)です。ただ、1997年創業らしいので、なんか計算が合いません。学生時代に行ったような気がしてたんだけど、卒業してから行ったのかなぁ。

六角家→かまくら家→千代作という系譜らしいのですが、私が行った頃合いはまっとうな(?)家系でした。晩年はなんだかワチャワチャした店になっていたようですがw

あとは渋谷の明治通り沿いに「横浜家系 侍」(町田家から独立)がオープンした日(2009年11月)のことをよく覚えてます。こんなとこにこんなのができたかと。オープン日かその次の日に行き、恵比寿に住んでたので、その後もたまーに行ってました。

ラーメン自体にそれほど詳しくありませんし、そこまで食べてきたわけでもありません。家系も詳しくないです。でも(だから)、醤油がガツンとしてるのが家系というイメージで、まろやかで甘めの店が"家系"を名乗ってるのはちょっと違うだろうと。

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こういう言い方が正しいのかどうかわかりませんが、家系は豚骨醤油じゃなくて醤油豚骨なんですよ。醤油がガツンと来るのが家系。

「二代目 渡来武」の先に「モンゴメリー」というラーメン屋があります。「モンゴメリー」は豚骨醤油ですが、家系(の味)ではありませんし、家系と自称もしていません。「渡来武」と「モンゴメリー」を食べ比べてみるのもいいですね。豚骨醤油と醤油豚骨の差、あるいは家系とはどんなものかがよくわかると思いますよ。

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