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濃厚鶏そば たけいち 阿耨菩提/あのくぼだい(学芸大学)は濃厚な鶏白湯スープがやみつきになるラーメン店

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学芸大学駅から徒歩30秒。東口を出て、八百屋・ボラボラの脇の路地を入ったところに濃厚鶏そば たけいち 阿耨菩提(あのくぼだい)というラーメン屋があります。

※追記:2022年8月27日に閉店しました。追記以上

2012年11月、濃厚鶏そば たけいち 学芸大学店としてオープンしました。たけいちの運営は焼き鳥屋、居酒屋などを展開している(株)テイクユー(代表:大澤武)。本店は新橋の麺屋 武一(2012年7月オープン)で、学芸大学は2号店でした。

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2019年11月、学芸大学店が暖簾分けとして独立。濃厚鶏そば たけいち 阿耨菩提(あのくぼだい)となります。

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濃厚鶏そば たけいち 阿耨菩提(あのくぼだい)となって、鶏ポタというのは同じですが、ラーメンも変わったようです。以下は独立前(2018年)に執筆されたものだとお知りおきの上どうぞ。

暖簾分け独立前のたけいち

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たけいちはいわゆる鶏ポタ系。鶏ガラをベースとした濃厚でコッテリした鶏白湯(パイタン)のラーメンが基本です。ただ、鶏ポタ系で重要なのは実は鶏ではなく……といった話はまた後ほど。

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なんだか妙にメニューが多そうに見えます。食券機が雑然としてるw ざっくりと、

  • 鶏骨醤油そば(ちーゆしょうゆ)
  • 鶏白湯そば(とりぱいたん)
  • 鶏塩そば(澄んだスープ)
  • 辛味噌鶏そば
  • つけそば

があると思って下さい。あとはトッピングの差だったり、期間限定だったり、サイドメニューだったりです。

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カウンター、テーブルにもメニューがあって、これを見ると比較的わかりやすいw メニューには「ご注文はお席にて現金でも承ります」とありますから、席についてゆっくり考えてもいいかもしれません。一応、それでもいいか聞いて下さいね。

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濃厚鶏白湯そば(780円)。スープにはドロッというほどではないトロみがあります。甘みのある濃厚なスープ。

トッピングは玉ねぎ、長ネギ、水菜、メンマ、つくね、鶏チャーシュー。真空低温調理の鶏チャーシューはジューシーでしっとり。こいつがまあうまい。マネしたい。

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鶏骨醤油そば(780円)。濃厚鶏白湯そばは塩ダレですが、鶏骨醤油そばは醤油ダレ。醤油と言っても、醤油がガッツリ出ているというわけではありません。醤油の風味がかすかに感じられるという程度。塩より醤油のほうがわずかにパンチが強いかもしれません。

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濃厚辛味噌鶏そば。辛さはひかえめ、普通、辛め、激辛から選べます。これは辛め。なかなか辛いです。

麺はスープによって違うそうです。濃厚鶏白湯そばはどうだったかなぁ。すみません、随分前のことなので忘れました。鶏骨醤油そば、辛味噌鶏そばの麺は福岡豚骨ラーメンのような加水率が低めの麺。豚骨ラーメンよりも太めですが、ポリポリとした歯ごたえを残していて堅めです。

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鶏つけそば(780円)。並盛(180g)/中盛(270g)、塩/醤油が選べます。これは中盛の塩。

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鶏のコラーゲン感がとても強く、濃厚でこってり。

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麺は加水率が高めのよくある麺。少し平たくてプリッとしています。この麺はイマイチ。つけ麺は麺が命。にしては、ちょっとね。もっと小麦がしっかり香るような力強い麺であってほしいかな。

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スープ割ができます。自分でスープの量を調整できるのが嬉しい。

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スープがこってりしているので、途中で調味料を入れるのがお勧め。黒七味、特製酢がよく合います。

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あえてわかりやすく説明するなら、天下一品。あそこまでドロッとはしていませんが、味の方向性は似ています。天下一品をさらりと食べやすくしたのが「たけいち」と思ってもらっていいでしょう。かなり乱暴な言い方ですが。

今回、久々に食べたのですが、やっぱりおいしいですね。プレミアワンの倫子ちゃんはたけいちしか食べないと言ってました。でもまあ、気持ちはわかります。しっかり濃厚なんだけど食べやすい。パンチはあるけど、もたれない。とてもバランスのいいラーメンだと思います。

で。

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たけいちのスープは鶏ガラやもみじをドロドロになるまで長時間炊いたスープだと言われています。取材等でも店関係者はそう答えています。そして、食べた人も「濃厚な鶏のスープがおいしい」と言います。けど、私はちょっと感想を異にします。

誤解を恐れず言っちゃいますが、鶏白湯自体は誰でも簡単においしく作れます。私も何度も作ってます。

水炊きの白濁スープはなぜ白い?~簡単!本格的な白い鶏ガラスープ(鶏白湯)の作り方

けど、一度でも自分で鶏白湯を取ったことのある人ならわかるはず。鶏白湯自体は作れるのですが、これをラーメンのスープにするのが難しい。

鶏ガラで作った鶏白湯は、それだけだとラーメンのスープになりません。鶏が濃すぎるし、鶏だけだとあんなにトロみも出ません。煮詰めればトロみも出ますが、そんなことをしたら、それこそ飲めたもんじゃない。

鶏の濃さ、スープの粘度(トロみ)を出しつつも、クドさを抑えラーメンのスープに仕立て上げる。ここがラーメン用鶏白湯スープのキモ。そして、これこそが各店の個性ともなります。

じゃあ、鶏ガラで作った鶏白湯をどうやってラーメン用のスープにしているのか。ここはなかなか語られません。一般的には野菜を使い、これで甘みやうまみ、トロみを出しています。おそらくたけいちもそうでしょう。そして、たけいちはこのバランスが絶妙だからおいしい。

たけいちのスープを飲むと、鶏が濃厚というよりも、これだけ鶏白湯をしっかり使って濃厚に仕上げながら、こんなにも飲みやすくできているってのに感心するのです。「しょせんチェーンじゃん」「セントラルキッチンだろ」とバカにできないおいしさだと思います。

もし複数回食べるなら、鶏白湯そば→鶏骨醤油そばと試すことをお勧めします。もし一度きりかもしれないということなら、鶏骨醤油そばかな。そして、鶏つけそば、辛味噌鶏そばはスルー。私だったらね。

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