MEAT JOURNEY 2018

「山六ひもの店 東京学大駅中店」(学芸大学)の干物はいい塩梅。ジューシーな干物にはうまみと名人の技が詰まっていました。毎月6日は干物全品6%オフの山六デー

学芸大学駅から徒歩1分。駅改札のちょうど裏手、東急東横線の高架下にあるショッピングモール・学大市場。精肉店や鮮魚店(鮮魚 北浜)、パン屋(ラ・ブランジェリー・ピュール)、惣菜屋(iina&ZEST)などが軒を連ねていて、「山六ひもの店 東京学大駅中店」という干物屋もあります。たまたま前を通りますと……。

ほお。大売出しとな。

晩秋の大感謝祭と銘打たれています。あじの丸干し詰め放題が250円。500円の尾赤むろあじが200円。へー、こりゃすごい。めっちゃお得じゃん。のぞいてみることにしました。

店内はこんな感じ。写真を撮ってると、それはそれは訝しげな視線がこちらに。すみません(^^;


塩辛や酒盗、佃煮、せんべいといろいろあります。

もちろん、干物もいっぱい。

あれ? 表には「尾赤むろあじ 500円→200円」と書かれていたのに、店内では150円になってるぞ。まじか。すご。

あじの丸干もいいかなと思ったのですが、

金目鯛、ほうぼうがうまそう。あじはよく食べるしね。こっちにしてみよう。

レジで前に並んでたお母さんはビニール袋いっぱいにアジを詰めていました。見えますかね。左の店員さんが手にしてるの。15尾は入ってるかな。こういうのも楽しいねw

毎月6日は山六デー。ひもの商品がすべて6%オフだそう。これに限らず、ちょくちょくとセール的イベントをやってるような印象がありますね。

というわけで、買ってきた尾赤むろあじ(150円)、金目鯛(200円)、ほうぼう(150円)。価格はすべてセール価格です。公式サイトの説明では冷蔵で4日、冷凍で1週間~10日ほどもつそう。

まずは巨大な尾赤むろあじ。店内のPOPにはこう書かれていました。

正式名称:オアカムロ

名前の通り「赤い尾」が特徴的。そして、クセのないサバとも言われる魚。まあじと比べると脂は少ないですが、干すことによって水分が飛び身離れが良くなり旨味が増します!「むろあじ」に比べ身質は柔らかめ。

巨大過ぎるので、そのままでは魚焼きグリルには入りません。もしグリルで焼くなら、半身をさらに半分にしなきゃダメかも。

拙宅は魚焼きグリルはあるのですが、使わないことにしてます。魚を焼くのはもっぱらフライパン。フライパンでぜんぜん焼けます。けど、フライパンでもギリギリw

中火でフタをして焼きます。本来はこれだけでもいいですし、あるいは一度、引っくり返してもいいのですが……。

私はこれを使います。カセットコンロ用のガスボンベに装着して使うIwataniのガスバーナー。これが便利でして。グラタンを作る時なんかも重宝です。そもそもはバーベキュー用に買ったものなんですけどね。

これで身を炙ると、香ばしくなっていい感じ。

イワタニ(Iwatani) カセットガス トーチバーナー CB-TC-BZ

うーん、いい。いつもの通り、見栄えをまったく気にしない写真もいい!と思って!w

ジュワッと脂が浮き出てます。

断面。身が厚い!

箸でホロっと身がほぐれます。めっちゃうまい! 超うまい。脂が乗ってて、うまみがギュッと濃縮される感じ。身はしっとりジューシー。そしてなにより、この塩梅。もちろんしょっぱくないです。けど、醤油は必要ない。このままで十分おいしい塩加減。絶妙。

味はPOPにあった通りです。確かに鯖っぽい。けど、アジのニュアンスもある。鯖とアジのいいとこ取りといった感じ。うまいなぁ。ほんとうまい。これが150円ってwww

次は金目鯛とホウボウ。

ホウボウは君の魚=キミウオと呼ばれていました。江戸時代、お殿様など上流階級の人しか口にできない魚だったからキミウオ。

上品ではあるのですが、引き締まっていて、身はプリップリ。大根おろしでも添えりゃ、少しは見栄えがよくなる? 知るかぁ!w

小ぶりな金目鯛は淡泊ながらもジューシーでうまみがしっかりあります。

上の写真にチラッと写っていますが、酒はワンカップ大関にしました。これが大正解。ワンカップ大関はちゃんとした本醸造。甘めではあるのですが、たるくない。これがさっぱり系の白身の干物によく合うんです。合わせることで酒も干物も一段とうまくなる。

尾赤むろあじだったら、もっとキレる辛口だろうな。あるいはボルドーでもいいかもしれない。ああ、干物と赤ワインってのをやればよかったなぁ。身をほぐしてサラダにまぶしてもうまいだろうなぁ。当然、パスタにもできるだろうし……。

「山六ひもの店」の干物はめっちゃうまかったです。そして、干物って楽しいものだとも気づかせてくれました。

今回は特別セールでした。ですから、購入意欲が増したということは否めません。けど、実際に食べてみた感想に関してはバイアスはかかってません。150円で購入した尾赤むろあじですが、仮に500円だったとしても感想は変わらないでしょう。本当においしかったです。機会がありましたら、ぜひ。

山六ひもの店 東京学大駅中店
東京都目黒区鷹番3-2-1 学大市場 1F
03-5794-3717
公式サイト

山六ひもの店を支える名人技

山六ひもの店 総本店は静岡県伊東市の海岸沿いにあります。今年で創業68年なので、1949年(昭和24年)創業ということでしょうかね。

他に宇佐美店(伊東市)、熱海店(熱海市)があり、2012年4月、学大市場のオープンに伴い、「山六ひもの店 東京学大駅中店」ができました。

余談ですが、店名がちょっとねw これは誤解を招きます。「東京」と言いたい気持ちはわかるんだけど……。普通に学芸大学店としとけばよかったのにw

学芸大学は誤解だらけで間違いだらけ!「学芸大学」で失敗しないために知っておきたい10のこと

山六ひもの店の社長は現在、三代目の中嶋三恵さん。おそらく三代目からでしょうか。メディアに取り上げられる機会も多いようです。これまで「はなまるマーケット」「いい旅夢気分」「ヒルナンデス」「モーニングバード!」「情報7days ニュースキャスター」「櫻井有吉アブナイ夜会」などで紹介されたのだとか。

特に注目されているのが、ひもの開き名人・坂下幸子さん。「全国ひもの開き日本一大会」で何度も優勝(第一回、第二回の優勝含む)しているという職人さんです。同社の敬意の表れなのでしょう、「坂下名人セット」という商品まであります(金目鯛・とろあじ・とろさば塩干・とろさば味醂干)。

1日に4~5回研ぐので、半年でこんなに小さくなってしまいます。(※1日に開く魚はおよそ500尾)

「干物は塩漬けにし、干すことでおいしくなる。人生もおなじ。ちょっとしょっぱい思いや辛い思いをしたほうが、いい味が出る」(坂下さん)

転載元/山六ひもの店公式サイト:坂下名人セット

もともとは保存性を高めるために干物は発明され、作られてきました。けど、いつからか気づきます。

「干物のほうがうまいんじゃね?」

そして今では、干物にすると旨みが増すということは科学的にもわかっています。

参考サイト/wikipedia:干物

比較的最近では、浦水産(富山県魚津市)の「ほたるいか素干」に衝撃を受けました。そして今回、「山六ひもの店」の干物にも驚愕しました。旨みと職人の技が詰まった干物ですもんね。そりゃうまいさ。間違いない。

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