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中目黒の酒屋・出口屋(Deguchiya)で小左衛門 特別純米 美山錦 [直汲]を買ってみたら、かすかな気泡が爽やかさを感じさせる日本酒でした~親切に説明してくれる、時代に合わせた老舗の酒屋

酒が好きですから酒屋も好きです。学芸大学界隈だと五本木のますもと、西小山のかがた屋バーミヤン 碑文谷店の向かいにある美濃屋

実は中目黒がいい酒屋の宝庫です。中目黒 伊勢五本店Bon repas(ボンルパ) 中目黒店出口屋(Deguchiya)、秋元商店、恵比寿寄りですが山本商店などなど。中目黒に住んでいたことがあるので、よくお世話になっていました。

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今回訪れたのは出口屋(Deguchiya)です。中目黒駅から徒歩10分、山手通り沿い、ドン・キホーテ 中目黒本店のはす向かいにあります。

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昭和8年(1933年)創業の老舗です。2006年に改装され、店内にはBAR EXIT(出口)という飲食スペースもできました。

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いろいろなお酒があるのですが、特にワインと日本酒の品ぞろえが豊富です。この日は日本酒を買いにきました。というのも、翌日、"日本酒の会"にお招き頂いていて、一本持参しようと思ったのです。

ただですね、私は日本酒に詳しくないですし、きっとすごい日本酒が持ち寄られるはずなんですよ。日本酒をいろいろ飲みまくってる方々が集まる、いい日本酒がいっぱいある場へ、素人が何を買って行けばいいんだとw

日本酒コーナーをグルグルと何周もしますが、結局、なんだかよくわかりません。こういう時、素人に効くのがPOPです。

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取扱店は全国27軒のみ!!
限定『直汲(じかぐみ)』シリーズ

レア感満載のアピールにやられました。すぐ近くで作業していた店員さんに聞いてみます。「『直汲』ってなんですか?」と。とても丁寧にわかりやすく説明してくれたのですが、まとめるとこんな感じです。

普通の日本酒は搾った酒をタンクに貯め、その後、瓶詰めします。一方、小左衛門(中島醸造/岐阜県瑞浪市)の「直汲」シリーズは、搾った酒を空気に触れさせることなく、直接瓶詰めしているのだそう。結果、微発泡というほどではないピリッとしたガスが残り、とてもフレッシュに仕上がるのだとか。

せっかく話が聞けたのでこれにしてみますか。いくつかの種類があるのですが、信濃美山錦の特別純米を選びました。

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こんな注意事項もついてきました

翌日、学芸大学界隈の方々が中心の日本酒の会に持って行きました。

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グラスに気泡がついています。確かにピリッとするのですが、辛くはありません。爽やかさがありつつ、後味は甘め。いわゆる微発泡を売りにしているよくある日本酒とはちょっと趣が違います。いやぁ。うまい。料理にもピッタリ。

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えげつないほどおいしい日本酒がたくさん持ち寄られて来たのですが、見劣りしない一本だったのではないでしょうか。というか、飲み過ぎて、もはやどれがどうだったか……w

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中目黒だと上述の中目黒 伊勢五本店ができた際に話題となりました(2015年11月)。こだわって仕入れていて、スタッフの知識もしっかりしているから、ここに来ればいいものが見つかる。そんな風に思える酒屋が増えています。

増えているというと新しく誰かが始めたというように思えるかもしれませんが、そうじゃないんですよね。中目黒 伊勢五本店も出口屋(Deguchiya)も老舗。前者は宝永3年(1706年)の創業! 中目黒 伊勢五本店は9代目、出口屋(Deguchiya)は3代目ががんばって、今の時代にあった店を作り上げました。

今回、私が買った小左衛門 特別純米 美山錦 [直汲]は、とてもおいしかったです。けど、出口屋(Deguchiya)の方の親切な説明がとてもよかった。だからこそ出会えた一本です。作り手、売り手、飲み手がつながってるんだなぁ。

あれだけたくさんあると、よくわからないですよね。そんな時に、わかりやすく教えてもらえるってのは嬉しいし、そういうのがあるから、酒屋さんは楽しい。

日本酒好きの方、贈答用に日本酒を探している方、中目黒でグルッと酒屋を回る際は出口屋(Deguchiya)にも寄ってみてはいかがでしょうか。

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